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元素別カタログ

Ca

原子番号(atomic No.) 20
原子量(atomic weight) 40.08

反応性が大きいため,カルシウムは遊離の状態では天然に存在しないが,炭酸塩,硫酸塩またフッ化物(ホタル石),リン酸塩等として地球上に多量に存在し,地殻中での含有量は鉄に次ぎ第5位である。クラーク数3.39。製法は主として電解により,精製は蒸留によっている。

物理的性質

銀白色の軟らかい金属で,鉛よりやや硬く,展性・延性に富み,容易に薄板・棒・線に加工できる。

密度(ℊ/㎤)at 20℃ 融  点(℃) 沸  点(℃) 比  熱(cal/ℊ)
at 20℃
熱膨張係数
at 0〜100℃
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃
1.54 843 1,492 0.149 22×10−6 201 4.1
化学的性質

空気中で,表面は酸化物の薄膜におおわれるが,放置すると吸湿により水酸化物,炭酸塩に変化する。酸化物の生成熱が大きいので多くの酸化物を還元することができ,金属の精錬に脱酸剤として用いられる。常温では水との反応はゆるやかであるが,これは生成した水酸化カルシウムが保護膜となるためである。

用途

比較的融点が高く,蒸発しにくいのでCu,Al,Mg,Ni,ニクロムなど多くの金属合金の脱酸剤,鉄系合金の脱硫・脱酸剤,Ti,V,Zr,Thなどの製造時の還元剤など。

 

CodeNo. Symbols Purity Form Unit Price
CaMEGR01 Ca 2N 粒状 1〜5㎜ 100ℊ ¥ 10,000

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