Hf
原子番号（atomic No.） 72
原子量（atomic weight） 178.50
全てのジルコニウム鉱物がこのハフニウムを含み，その量は平均して２％以下とみられる。また，ハフニウム単独の鉱物は発見されていない。このようにハフニウムは希産であるがHf：Zr＝1：60比でZrに伴っているので地殻中の存在量は大きく，クラーク数4.5×10−4（第41位）。ジルコニウムとの分離は古くはフルオロ錯塩，シュウ酸塩，オキシ塩化物などの分別結晶ないしリン酸塩の分別沈澱により，新しくは四塩化物のアルコール溶液からシリカゲルヘの選択吸着，錯イオンの安定度やイオン交換樹脂への吸着性の差，有機溶媒による錯化合物の選択抽出の利用により行なわれている。
物理的性質
灰色の金属で，その原子熱は一般の非遷移金属がジュロンープチの法則により約６calで，低温域でT3（Tは絶対温度）に比例するのであるが，T3に比例せず，かつ75℃付近で極大を示す。Zrに酷似しているけれども、融点・比軍・展延性・電子放出は何れもZrより大で，加工性はZrにまさる。冷間加工中でも気体を吸収する性質があり、加工性を低下させ電気抵抗を増大させる。
| 密度（ℊ/㎤）at 20℃ | 融 点（℃） | 沸 点（℃） | 比 熱（cal/ℊ） at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度（W･m−1･K−1）at 300K | 抵 抗 率（μΩ･㎝）at 20℃ |
| 13.28 | 2,230 | 4,302 | 0.035 | 6.0×10−6 | 23 | 30.6 |
化学的性質
Zrに似ており，わずかに塩基性が大きい。
用途
高価であることにより一般性を欠く。白熱電球のフィラメント，Ｘ線管球の陰極，高圧放電管の極，Ti-Hf合金としてゲッターなど。
| CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
| HfMEPW01 | Hf | 3N（Zrを除く） | 粉末 | −#325 | 25ℊ | ¥ 18,000 |
| HfMETA01 | 3N（Zrを除く） | ターゲット | φ2″×5t | 1P | 要問い合せ | |
| HfMETA02 | 3N（Zrを除く） | φ3″×5t | 1P | 要問い合せ | ||
| HfMETA03 | 3N（Zrを除く） | φ4″×5t | 1P | 要問い合せ | ||
| HfMETA04 | 3N（Zrを除く） | φ5″×5t | 1P | 要問い合せ | ||
| HfMETA05 | 3N（Zrを除く） | φ6″×5t | 1P | 要問い合せ |
その他の形状およびタブレットも承っております。ご相談下さい。
