原子番号（atomic No.） 44
原子量（atomic weight） 101.1

通常，イリドスミン等の中に他の白金族元素とともに含まれる。クラーク数5×10^-7（第73位）。主として，Ni，Cu等の電気製錬の際電解槽中に沈澱するアノードスライムから白金を抽出するときの副産物として得られている。

物理的性質

銀白色で硬くて脆く，粉末になりやすい。六方晶系と等軸晶系の２種の同素体が知られている

。

化学的性質

空気中で加熱すると表面が酸化されて黒色になる。酸素中で粉末を強熱すると青黒色の酸化ルテニウム（Ⅳ）RuO₂を生じ，一部は酸化ルテニウム（Ⅷ）RuO₄となり揮発する。酸には安定で，酸素が存在しなければ全ての酸および王水に不溶。酸素を含む塩酸には室温でゆっくり溶ける。微粉状のルテニウムは水素と窒素との化合，エチルアルコールの酸化などの触媒となる。

その他の形状も承っております。ご相談下さい。